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地球温暖化対策特別部会

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地球の現状

日本では?

  • 今までの農作物がとれなくなり、病害虫の発生する確率も高くなります。
  • 漁獲量にも影響がでます。暖水性のサバやサンマは増える一方、アワビやサザエ、ベニザケは減少します。
  • ブナ林が大幅に減少します。
  • マラリヤの感染率や熱中症にかかる割合が増え、老人の死亡率が高まります。
  • 都市部ではヒートアイランド現象に拍車がかかります。
  • 海岸地域では砂浜が減少。また、高潮や津波による危険地帯が著しく増大します。

地球温暖化の影響で、いま世界で起こっている出来事は?

平均気温が上がってる?

2001年の世界の年平均地上気温の 平年差 は+0.42℃で、1880年以降では1998年、1990年に次いで3番目に高い値となりました。

世界の年平均地上気温の平年差の経年変化(1880〜2001年)
(平成14年1月18日 気象庁資料より転載)

こうした温暖化傾向を受けて、日本ではイチョウやカエデの紅葉や落葉が遅れるなど、生態系への影響が心配される報告が出ています。2002年には、サクラの開花日の記録的な早期化が話題になりました。

ヒマラヤの氷河がなくなってしまう?

78年5月撮影のヒマラヤ写真98年10月氷河縮小が深刻なヒマラヤ写真
名古屋大学大学院環境学研究所

また世界的にも、さまざまな問題が表面化しています。たとえばヒマラヤ山脈の氷河縮小は深刻で、最近も以下のようなニュースが報道されました。

<温暖化>ヒマラヤ氷河が溶けて洪水の恐れ 国連環境計画
[ジュネーブ大木俊治]

国連環境計画(UNEP)は16日、地球温暖化の影響でヒマラヤ山脈の氷河が急速に溶け出し、近い将来、洪水によって数万人が直接の被害を受ける大災害が起きる恐れがあるとする報告書を発表した。UNEPのテプファー事務局長と、調査を担当した専門家らは同日、ジュネーブの国連欧州本部で記者会見し「このままでは5〜10年後にヒマラヤの氷河湖が決壊する可能性がある」と訴えた。

専門家チームは99年から今年にかけ、現地調査や衛星写真などをもとにネパールとブータンの氷河や氷河湖を調査した。

それによると、両国で約4000カ所の氷河と約5000カ所の氷河湖の存在が確認された。うち44カ所の氷河湖は氷の溶解によって水位が上昇する危険な状態であることも分かった。水位の上昇で40年余りの間に面積が6倍に広がった氷河湖もあるという。また、ブータンでは氷河が年平均30〜40メートルも後退しており、ネパールでは年100メートル後退した例もあった。

ネパールの49ケ所の測候所の観測記録では、70年代半ばと比較して気温が平均で約1度上昇しており、温暖化と氷河溶解の因果関係が裏付けられた形だ。さ らに報告書は「世界の水源の破壊によって、下流の水系が干上がる恐れがある」と指摘し、地球環境に巨大な影響が出ると警告した。

(2002年4月17日 毎日新聞より)

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