ヒートアイランド現象
首都圏にお住まいの方は、最近の夏の猛烈な暑さや、熱帯夜の増加を実感している方も多いと思います。
これは地球温暖化の影響もありますが、ヒートアイランド現象の影響が大きいといわれています。
打ち水イベント情報のお知らせ
(九都県市:埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 横浜市 川崎市 千葉市 さいたま市 相模原市)
九都県市は、手軽にできるヒートアイランド対策である打ち水の機運を醸成するため、企業・NPO団体等と連携し、打ち水イベントに参画します。東京国際フォーラムでの打ち水イベントのほか、各県域において行われるイベントにも参画します。
(打ち水では、水道水を使わずに、雨水や再生水等を使用することをルールとし、節水にも取り組んでいます)。
(参考:利根川の渇水に関する国土交通省HP http://www.ktr.mlit.go.jp/river/bousai/index00000008.html)
平成28年7月15日現在名 称(参画する都県市) | 日 時 | 会 場 |
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集まれ!KIDS打ち水 (九都県市) |
8月16日(火) 15時30分〜16時頃 |
東京国際フォーラム (東京都千代田区) |
名 称(参画する都県市) | 日 時 | 会 場 |
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さいたま打ち水大作戦2016 (埼玉県・さいたま市) |
7月30日(土) 10時〜14時30分頃 (雨天の場合7月31日(日)) |
コクーンシティ (埼玉県さいたま市) |
水の日イベント 打ち水大作戦2016@よこはま (神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市) |
8月1日(月) 11時〜15時頃 |
横浜公園 (神奈川県横浜市) |
あついぞ!熊谷打ち水大作戦2016 (埼玉県) |
8月11日(木) 13時〜15時頃 |
熊谷駅前等 (埼玉県熊谷市) |
名 称 | 日 時 | 会 場 |
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大手町・丸の内・有楽町 夏祭り 2016 | 7月22日(金)〜8月16日(火) | 大手町・丸の内・有楽町 |
打ち水大作戦2016 | 7月22日(金)〜8月23日(火) | 全国各地 |
ヒートアイランド対策リーフレットの作成・配布
事業者や住民のみなさんによるヒートアイランド対策の取組を促進するため、リーフレット「ヒート対策NAVI(ナビ)」を作成しました。
打ち水イベント等で配布していきます。
ヒートアイランド現象って?
都市部の気温が周辺部の気温より高くなる現象をヒートアイランド現象と呼びます。地図上に気温が同じところを結んでつくる「等温線」を描いてみると都市部を中心とした「島」があるように見えることからヒートアイランド現象と呼ばれています。 東京地区の年平均気温は、過去100年間で2.9℃の上昇がみられ、他の大都市の平均上昇気温2.4℃、中小規模の都市の平均上昇気温1℃に比べて大きな上昇です。気温上昇の原因には、地球温暖化の影響もありますが、ヒートアイランド現象を含む都市温暖化の傾向が、顕著に表れています。
ヒートアイランド現象はなぜ起こるの?
ヒートアイランド現象の原因は緑地・水面の減少、ビルや住宅の立地に伴う地表面被覆の人工化と、オフィスや工場、自動車などのエネルギー消費による人工排熱の増加があげられます。
緑地の樹木や自然の地表は水分が蒸発する際、周りの熱を奪うため温度を低下させる機能を持ちますが、このような緑地や農地は逆に都市化の進行によって減少しています。
アスファルトやコンクリートなどの物質は水分を含まないため蒸発がほとんどなく、しかも日中に日射熱を蓄え夜間に放出する性格があります。オフィスのOA機器や空調設備は近年効率が良くなっていますが、それでもそれを上回ってなお、エネルギー消費量が増加しています。また、建物がたてこむなど、風の通り悪くなることなども原因としてあげられています。
今の首都圏は(ヒートアイランドの影響)
真夏日の増加
夏場の最高気温が30℃を超える日数をみると、近年の増加傾向が明らかです。特に90年代に入ってからは、35℃以上の日数も増加するなど首都圏の夏はますます暑くなってきています。
真夏日とは?:日最高気温が30℃以上の日を「真夏日」といいます。
熱帯夜の増加
熱帯夜の日数は、5年移動平均で年間30日を超えるようになり、確実に増加しています。
夜間の気温上昇は、睡眠障害を引き起こすなど、健康に直接悪影響を及ぼす問題です。
熱帯夜とは?:夜間(日没から日の出までの間)の最低気温が25℃以上の日を「熱帯夜」といいます。
熱中症
ヒートアイランド現象は、熱中症の発生にも影響を与えています。近年では、熱中症等による救急搬送人数が増加していますが、熱中症による死亡と真夏日・熱帯夜の日数に相関関係があるという研究も報告されています。
熱中症とは?:熱けいれん、熱失神・日射病、熱疲労、熱射病などの総称で、一般的に暑い日の野外活動や体育館など、高温環境下で発症し、体温維持のための生理的反応より生じた失調状態から全身の臓器の機能不全に至るまでの連続的な病態
集中豪雨の増加
夏季、東京区部では強雨(1時間に10mm以上の降雨)の頻度が増しています。特に、1時間に50mmを超える豪雨は、90年代前にはあまりみられなかったものです。東京区部の集中豪雨を過去20年間にわたって分析すると、区部西部地域に強雨が偏在する傾向がみられます。この地域はヒートアイランド現象の高温域が出現することでもしられており、その関係性が指摘されています。
エネルギー消費の増大
ヒートアイランド現象により特に夏は、エアコンの使用が増えその排熱がさらに室外の気温を上昇させるというエネルギー使用量の増大と熱汚染の悪循環に陥っています。空調用のエネルギー使用は、今後10年間で最低でも30%増加するという試算も出されています。
ヒートアイランド対策
ヒートアイランド対策は、省エネルギー対策や排熱利用など建築物等からの人工排熱の抑制や、公園・緑地の整備や建物緑化など緑化推進、道路などの舗装材の改善、自動車排熱の抑制などがあり、東京都では大規模建物の新設や改築時には緑化を義務付けたり、緑化の推進や保水性舗装の試験施行などを進めています。国でも同様な対策が法制化に向けて検討されています。
身近な、ヒートアイランド対策としては、地球温暖化対策と同様に次のようなものがあげられます。皆様のご協力をお願いいたします。
- 省エネ行動を推進する。(「いますぐできるアクション」を参照)
- 自動車の使用を控える。
- 自宅の庭に緑を植えるなど、緑化を推進する。
- よりくわしい情報は、東京都・ヒートアイランド対策情報