フロン類排出量削減
九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)は、地球温暖化対策として、業務用のパッケージエアコン・冷凍冷蔵ショーケース、家庭用エアコンなどの冷凍空調機器の冷媒等として活用されている「フロン類」の排出量削減に向けた取組を推進しています。
1 フロン類とは
フロン類とは、フッ素と炭素の化合物(フルオロカーボン)の総称で、化学的にきわめて安定した性質で扱いやすく、人体に毒性が小さいといった性質を有していることから、エアコン、冷蔵・冷凍庫の冷媒(冷暖房や冷却を行うための物質)や、建物の断熱材、スプレーの噴射剤など、身の回りの様々な用途に活用されています。
オゾン層を破壊する性質を持つフロン類(特定フロン)については、オゾン層保護のための世界的な取組として段階的に生産量・消費量が規制され、オゾン層を破壊しないフロン類(代替フロン)への転換が進められています。
2 フロン類には強力な温室効果があります
代替フロンなどのフロン類には、二酸化炭素の1,000から10,000倍以上と極めて大きい温室効果があることに加え、近年、代替フロンの排出量が増加傾向にあることから、フロン類の地球温暖化への影響が懸念されています。
代替フロンの排出量の9割はエアコンや冷凍冷蔵庫、ショーケースなどの冷媒として使用されたものに由来しています。地球温暖化を防止するため、これらの機器からのフロン類の排出を削減するとともに、ノンフロンや温室効果の低い物質にしていくことが重要です。
3 フロン類の排出量削減に向けて、大切なルールがあります
業務用の冷凍空調機器の所有者・管理者が守るべき主な責務は次の3点です。必ず守りましょう。
@ 機器の点検(簡易点検と定期点検の実施)、点検記録の保存
A 機器からの漏えい量の算定・(一定以上の漏えい量の場合)国へ報告
B 機器廃棄時のフロン回収(専門業者への委託)
家庭用エアコンなどをお持ちの方ができることは次の3点です。
@ エアコンなどの効きが悪くなったと感じたら、早めに専門業者に見てもらいましょう。
A 古い機器に比べ、新しい機器には温室効果が小さい冷媒が使われています。省エネも見込めるため、新しい機器への入替を検討しましょう。
B 機器を処分する際には、家電販売業者や市町村などに相談し、家電リサイクル法に基づいて適切な方法で処分しましょう。なお、冷媒を漏らさずにエアコンを適切に取り外すには専門知識が必要です。
4 各都県市におけるフロン類に係る取組(都県市ホームページ)
5 関連ホームページ・リーフレット
【特設サイト】フロン排出抑制法ポータルサイト(環境省)
【リーフレット】機器管理者の皆様へ(業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器を廃棄する際の規制が強化されます)
【リーフレット】建設・解体業者の皆様へ(建物解体時の規制が強化されます)
【リーフレット】廃棄物・リサイクル業者の皆様へ(フロン類の回収が確認できない機器の引取りは禁止されます)